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「プレミア」というのは「特別、限られた」という意味を持つ一方で、「最高」という意味でもあります。よって、「プレミア・リーグ」とは、このイングランド・フットボール界において頂点に立つリーグとして位置づけられています。

現イングランド代表のキャプテンを務めるデイヴィット・ベッカムが所属していた「マンチェスター・ユナイテッド」や日本でも名古屋グランパスで指揮を採っていた事で知られる智将アーセン・ベンゲル監督率いる「アーセナル」、また、大富豪のロシア人オーナーであるロマン・アブラモビッチ氏が大量補強を転じて世界的にも名実大きくなりつつある「チェルシー」というクラブがこのプレミアリーグに所属しています。もちろん、この他にもマイケル・オーウェンが所属するリバプール、新星のごとく現れたウェーン・ルーニーが所属するエヴァートンといった古豪クラブもこのリーグで戦いを繰り広げています。

イタリアの「セリエA」やスペインの「リーガ・エスパニョ−ラ」と肩を並べても決して劣る事のない、世界トップクラスのフットボール・リーグです。なぜなら、ボスマン判決後、ヨーロッパ各国から代表レベルの選手達が、このプレミア・リーグに属するクラブと契約し、レベルを上げているのです。
 

イングランドのリーグは、大きく分けて、5つの段階に分かれています。また、それぞれのリーグのチーム数を図示してみました。

*2004−2005シーズンから、プレミア・リーグ以下のプロ・リーグは、コカ・コーラ社がメイン・スポンサーとなり、リーグ名称が変更になりました

イングランドサッカーの構造(参加制限クラブ数)
プレミアリーグ(20チーム)
チャンピオンシップ(24チーム)
リーグ1(24チーム)
リーグ2(24チーム)
プロリーグ
カンファレンスリーグ(National Conferrence)
ユニボンドリーグ
(Unibond League)
ライマンリーグ
(Ryman League)
ドクターマーチンリーグ
(Dr Martens League)
セミプロリーグ

 

プレミア・リーグとチャンピオンシップはシーズン毎に、プレミア・リーグの下位2クラブと、チャンピオンシップの上位2クラブが自動的に入れ替わります。上位2チームは自動昇格できますが、残りの1席を巡り、プレミア・リーグの最下位から3番目のチームとチャンピオンシップの上位3位〜6位のチームでプレーオフ(リーグ戦が終了した後にプレーオフを実施)を行い、そこで勝ち残ったクラブが来期からプレミア・リーグに参加できます。

また、リーグ1とリーグ2の間でも毎シーズン入れ替えが行われます。
 
 
イングランドがフットボールの母国という事は、ご存知の通りですが、実に多くのクラブが100年近くの歴史と伝統を持つクラブが存在しています。

有名どころでは、マンチェスター・ユナイテッド=創立1878年、アーセナル=創立1886年、チェルシー=創立1905年、リバプール=創立1892年、トッテナム・ホットスパー=創立1882年、エヴァートン=創立1878年。

この他にもイングランド屈指の名門クラブが存在します。

もちろん、今回の提携先、イプスウィッチ・タウンFCも創立1878年という伝統を誇っています。  
  
チャンピオンズ・リーグ
マンチェスター・ユナイテッド(1868年、1999年)
リバプール(1977年、78年、81年、84年)
ノッティンガム・フォレスト(1979年、80年)
アストンビラ(1982年)
カップ・ウィナーズ・カップ
トッテナム・ホットスパー(1963年)
ウエストハム(1965年)
マンチェスターシティー(1970年)
チェルシー(1971年、98年)
エヴァートン(1985年)
マンチェスター・ユナイテッド(1991年)
アーセナル(1994年)
UEFAカップ
リーズ・ユナイテッド(1968年、71年)
ニューカッスル(1969年)
アーセナル(1970年)
トッテナム・ホットスパー(1972年、84年)
リバプール(1973年、76年、2001年)
イプスウィッチ・タウン(1981年)

 
フットボールの起源は様々な説がありますが、現在のフットボールの原型になったのは19世紀半ば、パブリックスクールに通う学生達の間で行われた試合からが最も有力であると考えられます。

イングランド・フットボール協会が創立されたのは1863年のこと。それまでルールというものが統一されておらず、試合が行われていました。世界で最も伝統のある大会、FA杯は1871年に開かれました。以来、この大会は、今現在も英国では人気の高い大会です。

1905年にFIFA(国際サッカー連盟)に加盟しますが、後1925年に脱退したり加盟したりと繰り返しながら独自の道を歩もうと模索していました。1930年に開かれた第1回のワールドカップもFIFAから執拗に参加要請があったにも関らず、不参加。世界とのレベルの差が次第に広がっていきます。そして、1953年には、過去40年に渡って勝ち続けてきた不敗神話が、ハンガリーによって崩されました。皮肉にも、その会場は神聖の地、ウェンブリースタジアムでした。それがイングランドにとっていい刺激材料となり、選手強化に専念。その結果、1966年のワールドカップ(自国開催)で見事、優勝を収めました。

しかし、それ以後、イングランドが桧舞台での活躍は見られませんでした。それというのも、伝統的な「キック&ラッシュ」の戦術も日々進化している世界のフットボールには通用できなかったのです。

1980年代になって、「ヘイゼルの悲劇」で国際舞台から締め出されてしまいます。その影響か、運にも見放され、1986年のメキシコで開催されたワールドカップでは、サッカーの王様、マラドーナが「神の手」でイングランドを退けたのは皆さんもご存知でしょう。

しかし、1990年代になると、外国人監督やプレーヤーが活躍の場をイングランドに移し、大陸型フットボール(長短のパスを組み合わせた戦術)に進化して、各クラブや英国人プレーヤーが大いに刺激され、ワールドカップでも上位に食い込みました。

2002年のワールドカップでは、残念ながら準々決勝でブラジルに敗れてしまいましたが、ここ数年、優勝の狙える国の一つとして注目されています。
 
1985年、第30回チャンピンオンズ・カップの決勝戦。ベルギーのヘイゼル・スタジアムでリヴァプール(イングランド)対ユべントス(イタリア)戦で起きた大惨事。試合開始前、観客席で騒ぎが起こり、フーリガンと呼ばれる悪質なサポーターの暴動により、多数の観客が死傷した。

 試合のほうは、後日行われた再試合でユヴェントスが悲願の初優勝を飾るが、リヴァプールを含めたイングランド勢は、この事件がきっかけで、ヨーロッパカップから出場枠を失う制裁措置を受けてしまう。

 それ以降、イングランドは世界の舞台から取り残され、長い低迷時代を歩むきっかけとなる。